Parlor To-Ya バックナンバーその声は誰?

これは、10年以上前の話。

To-Yaが解散する前に起こった、不思議な現象の話です。

その日はいつもと違って、ボーカル抜きでのスタジオだった。

当時は地元のスタジオではなく、都内の某色名が付いているスタジオでリハーサルをしていたので、ギターのMantyに車で迎えに来てもらいスタジオに行った。

いつもは当時のボーカル「ゆうれいちゃん」に送ってもらっていたが、今日は休みだ...機材車に乗っているのは彼なので、休まれると機材の面で辛かったりする...

(つづく)

ま、なにはともあれMantyに送ってもらい、スタジオにたどり着く。

今日は、バック陣3人でリハーサルだ...

当時は週2回スタジオに入ってリハーサルしていた。

習慣として、リハーサル中の演奏はテープに録音して、帰りの車の中で聴いて帰っていた。

そのテープは、新曲を覚えるためであり、曲の完成度を高めるための資料であり...そんなことに使われるテープだ。

だが、その日のテープは違う意味での参考材料になってしまった...

(つづく)

そのテープを帰りの車で聴きながら帰る。

そのときは車の中ということもあり、何も気付くことなくその日は終わったが、改めて聴きなおしたら何か違和感を覚えた。

「なんか、変じゃない?」と、口をそろえてしまうくらい...

その日はボーカルのゆうれいちゃんは休みだった...が、そのテープには「しっかり」と歌が入っており、しかもコーラスでハモっている...

いや、でも聞違いだろう? と思い。Mantyに「ホントは歌ってたんでしょ?」と、聞いてみる...

(つづく)

Mantyの答えは...「No」だった。

歌も歌っていないし、マイクも立ててないというのだ...マイクを立ててなきゃ...歌なんて入るわけない。

でも、どう考えても、ちゃんとオリジナル通りに、ボーカルとコーラスのメロディーが「誰か」の声で歌われているのだ...

ボーカルのあだ名は「ゆうれいちゃん」。

たけし軍団の柳ゆうれいに似ているから、という理由で付けられた。

が、このテープに入ってる歌声は、本物の幽霊?...

(完) そして、般若の面へとつづく...

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